■レポート：第２５話　『闇の実験室』

ファイズとカイザに変身した冴子と琢磨に、草加は捕らえられてしまいました。村上社長は目覚めた草加から流星塾の秘密を聞きだすため、同窓会のことを質問します。そのことに激しく反応する草加。素直に答えるはずもない彼を、村上は自らの力で襲います。強力なオルフェノクは、人間体でもある程度力をコントロールできるというのを思い出しました。社長さんはやっぱりそうだったんですね。
さて一方難を逃れた巧の方は、啓太郎の機転でスマートブレイン社に清掃員として潜り込みます。そして琢磨のふいを突き、気を失っていた草加を救出！ところが逃げる二人の前には行き止まりの扉が・・・。これまでか？と思いきや、その扉は二人を迎え入れるように開き、地下深くへと誘います。そこはなんと、問題の流星塾だったのです。

おぼろげながらにわかったことは、草加が「とうさん」と呼ぶ前社長花形は、地下の流星塾でベルトの実験をしているらしいこと。けれどそのベルトは失敗らしく、つけた人間だけでなくベルト本体も消滅してしまったのです。
ああっ、ここでこれまで生き延びていた作業員さん二人が、とうとう犠牲になってしまいました。なんとか生きて出ようとしていただけに、ちょっと残酷な結末な気も・・・。いったい花形はどういうつもりでベルトの実験をしていたのでしょう。そしてファイズやカイザのベルトとの関係は？
ここで花形はオルフェノクとしての姿をあらわします。この人が毛の生えたオルフェノクだったんですね。巧たちを追ってきた冴子や琢磨を跳ね飛ばしていく程の力を持った姿は、とても貫禄のある立派なオルフェノクに見えます。花形はいったいどんな存在のオルフェノクなんでしょう。そして、流星塾の本当の目的を問いかける草加に、花形は「戦い勝ち続けることで謎が解ける」と言います。

今回のお話では後半、地下の流星塾での出来事と、ラッキークローバーのメンバー入りをねらう直也とその後輩義雄のエピソードが、交互に挿入される展開になっています。これが同時進行の出来事を、実況中継しているような緊迫感を感じさせました。そして直也の叫びから、前回から悪の帝王として君臨するとか言ってうわついている風に見えた彼の本心が、グッと伝わってきました。このときの直也の表情は、はにかむようで優しくて、そしてどこまでも真剣なものに思えました。簡単に言葉どおりに人間を捨てしまった義雄に、自分のことも含めながら、それではいけないんだと言ってる気がしたのです。そしてうわつかせた自分にも責任はあると、黙って義雄に殴られようとしました。ひょうひょうとした軽口の裏側に隠された彼の人間性。今日は直也がすごく輝いて見えました。(^ー^)　

＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋

ラストで草加は、まるで花形の言葉を体現するかのように、鬼気迫る迫力で義雄が変化したラビットオルフェノクを撃破。このとき地下の流星塾で花形から受け渡された部品によって、やっとカイザも伝統のキック技が使えるようになりました。
それから予告でちらっとデルタが登場〜。そういえばわずかに額の部分がデルタかな。よかった〜目が△じゃなくて。でも丸いファイズからカイザ→デルタと、なんだかだんだん凶悪な顔になっていくような気がするんですけど・・・。